Fulcrum Racing 3を購入- K-blo

[2025/07/26(Sat) 08:40:00]

自転車のホイール『Fulcrum Racing 3 C17』を購入しました.自転車は105ベースのブリジストンAnchor Equipeで,Dura-AceのWH-9000-C24-CLからの交換です.

9年前にWH-9000-C24-CLを買って,その時にブログ『WH-9000-C24-CLを購入』を書きましたが,あれから9年が経ちました.自転車屋にメンテに出すたびに,リムが減っているのでそろそろ交換したほうが良いですよと言われ,寿命と考えつつも,まだリムのインジケーターも見えるので限界ではなく,最近は普段使いは安いホイールを履きつつロングライドやヒルクライムの決戦用にだけ履いていました.ヒルクライムの下りはバス輪行してリムが減らないようにするなどしていましたが,そんな節約にも限界があり,金や愛着よりも命のほうが大事と考え,ホイールを履き替えることにしました.

この9年間でホイールの主流はリムからディスクに移行し,ミドルレンジのリムブレーキのホイールは選択肢が少なくなりました.WH-9000-C24-CLは,後継のホイールは現行ではWH-R9270-C36-TU でしょうか,リムハイトは24mmはなく,一番低いモデルでも36mmとエアロ重視になり,軽さ重視の私としては適切な製品ではありません.

9年前と同等の価格で同等の製品と考えていましたが,9年前の2016年は1ドル100円くらいがいまは150円くらい,さらに海外の物価や賃金の高騰もあり(日本だけが賃金がここ30年上がっていないとも),9年前に比較してロードバイクの価格は2倍程度になっています.シマノは日本メーカーですが,グローバルに製品を販売しているために日本国内でも価格はグローバル基本に設定されており,円安で安くは買えません.先のWH-R9270-C36-TUも価格は20万円超えと,同じDuraでも倍近い価格になっています.

これらの理由から今回はFulcrum(イタリアのCampagnoloのブランド)で,グレードはRacing 3としました.従来は重さは前後で実測1382グラムでしたが,実測1570グラムとなってしまいました.

そんなFulcrum Racing 3を少し乗ってみた印象ですが,第一印象で漕ぎ出しは重く感じました.WH-9000-C24-CLでは平地無風の単独走行で28.5km/hでしたが,そこまで出すのも重く感じます.比べる相手が1300グラム台なのがあり,プラシーボかもしれませんが,どうしても安かろう悪かろうと感じてしまいます.

AmazonなどのレビューではFulcrum Racing 3は絶賛されていますが,Racing 4やRacing 6もレビューは絶賛されていますので,多くのかたが前後2kg程度のホイールと比べているわけで,それなら絶賛されるだろうと感じます.

明らかな違いとしては,ブレーキの効きが良くなりました.以前のはリムの中央が凹んでいて,ブレーキシューがリムにあまり当たらなかったのでしょう.Racing 3は当然ながらリムが平らで,ブレーキシューがしっかりとリムに当たります.普通のことですがブレーキは良く効くのが安心です.

利き酒のように,ホイール名を隠して自転車に乗って,そのインプレを比較するとしないと,ホイールの良さはわからないかもしれません.あるいは,富士ヒルのような長いコースをホイール変えてタイム測るのでも数値でわかるでしょうか.105とRacing 3とDura-Aceで利きホイールやタイム測定をやって,客観的な感覚や数値としてホイール性能を感じたいものです.

9年前に比べれば私も9歳の加齢があり,体力も9歳分落ちているわけで,9年前のインプレと現在のインプレは加齢を考慮しなければならないのかもしれません.また,この9年で9歳分のグローバルな経済力の向上があれば,WH-R9270-C36-TUやRacing Zeroとなるのですが,残念ながらそうはなっていません.速度面の性能よりも,リムの破損の抑止やブレーキの効きが良くなったことで,安全を買ったと考えています.安全に自転車に乗って脚と心拍を鍛え,健康を維持し,機材に頼らず加齢に抗うこととします.


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